ファッションデザイナーに必要な資格、洋裁技術検定
ファッションデザイナーとして働く上で、役に立つ資格はいくつか存在しています。資格がないとファッションデザイナーを名乗れないわけではありませんが、中にはスタートラインに立つためのパスポートのような役割を果たしている資格も見られます。
そこで今回は、ファッションデザイナーに関する代表的な資格を紹介します。
ファッションデザイナーの資格
ファッションデザイナーに関する資格としては、まず「洋裁技術検定」を挙げることができます。この資格では、衣服製作についてのトータル的な知識を問われるため、ファッションデザイナーに関する代表的な資格と言えます。
そのほかには、デザイン画を立体にするための「パターンメイキング技術検定」や、色彩に関する「ファッション色彩能力検定」と「カラーコーディネート検定試験」などがあります。いずれも必須の資格ではありませんが、取得しておけば知識やスキルを証明することにつながるでしょう。
洋裁技術検定とは
洋裁技術検定は、服を製作する上で必要になる知識とスキルを証明する資格です。初級・中級・上級に分けられており、初級では素材や服の作り方についての基礎知識を問われます。
中級では、流行や社会性に加えて、色彩・マナー・スタイル画のスキルなどが問われることになります。上級に関しては、歴史を含めた衣服のさまざまな知識が問われます。
全ての級で実技試験が実施されており、特に上級では実務レベルのスキルが求められます。
洋裁技術検定の試験
洋裁技術検定の試験は、日本ファッション教育振興協会が認定した学校の学生のみが受験できます。試験日は年に1回であり、毎年1月の第3日曜日に実施されています。
初級に関しては、洋裁の専門学校に1年間通えば取得できるレベルとされています。試験自体の難易度は比較的易しいとされているため、学校の勉強にしっかりと取り組んでおけば、特に心配する必要はないでしょう。
洋裁技術検定の合格率
洋裁技術検定試験の合格率は、初級・中級・上級の全ての級において、80パーセント以上と高い数字になっています。日本ファッション教育振興協会の認定校の中には、試験対策が行われている学校も見られるため、進学先選びのひとつの基準として考えておくと良いでしょう。
おわりに
洋裁技術検定では、ファッションデザイナーに関するさまざまな問題が出題されるため、取得に向けて勉強をするだけでも大きな意味があります。もちろん、今回ご紹介したほかの資格に関しても、取得に向けて勉強をすれば、基本的な知識・スキルを身につけることができるでしょう。