スポーツトレーナーの仕事とは?
各競技で活躍するアスリートを含めたスポーツ全体の競技人口は、日本だけでも約500万人になるとされています。今やスポーツは衣食住と並び、身近で欠かせないものと言えるでしょう。
今回はそんなアスリートを支える職業として、スポーツトレーナーの仕事内容や特徴についてご紹介します。
スポーツトレーナーとは
スポーツトレーナーとは、野球・サッカー・テニスなどスポーツに取り組むアスリートが実力を出し切り、全力で競技に取り組めるようサポートする職業です。体調や精神面のコンディションを整えるほか、ケガの予防や故障してしまった後のリハビリなど、分野は多岐にわたります。
大きなスポーツチームであれば、スポーツトレーナーも専門分野別に複数抱えているところは少なくありません。選手が負傷したときの応急措置やリハビリを担当するという意味合いの「アスレティックトレーナー」や、「メディカル担当」と呼ばれる場合もありますが、これらはスポーツトレーナーとしての形のひとつです。
スポーツトレーナーの仕事内容
スポーツトレーナーの仕事内容は、大きく分けると3つあります。それは、「運動能力の強化」「ケガの予防と応急措置」「コンディションの調整」です。
「運動能力の強化」はアスリートにとって、基礎となる大事な部分です。筋力トレーニングのほか、ケガをしにくい体づくりという意味合いでも、柔軟性のトレーニングは欠かせないものとなってきています。選手個人に合わせ、必要なトレーニングを積み重ねていくことが求められます。
次に「ケガの予防と応急措置」です。同じ競技を長く続けていると、体への負担が蓄積される場合も多く、例えば野球選手であれば肘を痛めるのはよく見られる症状です。このような症状を予防したり、練習中や試合中のケガの応急措置を行ったりして、選手が長く競技を続けられるサポートをします。
最後に「コンディションの調整」です。スポーツには概ねシーズンというものがあります。それに向けてコンディションを調整し、時期が来れば最高の状態で試合に臨めるようにすることも、スポーツトレーナーの仕事です。休養とトレーニングの割合や頻度を定め、マッサージなどの疲労回復も交えながら選手の体を最高の状態に仕上げる手伝いをします。
スポーツトレーナーの年収
スポーツトレーナーの年収は、どのような形態で雇用されるかで変わってきますが、プロスポーツチームと契約した場合であれば、300万円〜1,000万円程度の幅があります。また、契約は基本的に1年更新である場合が多く、チームの業績が悪くなれば、契約を切られてしまうこともあります。
多くのトレーナーはスポーツジムや整体院に所属している場合が多く、そこから派遣されて選手のサポートにあたります。その場合の年収は、200万円〜600万円程度が相場であるとされています。
おわりに
今回は、スポーツトレーナーの仕事内容や特徴についてまとめました。
スポーツトレーナーは、スポーツ選手をさまざまな形で支える縁の下の力持ちです。どのようなトレーナーになりたいのかについて、イメージを膨らませると進路が見えてくるでしょう。