作業療法士(OT)に必要な資格
作業療法士(OT)として仕事をするには、国家試験に合格する必要があります。作業療法士は近年、注目されている資格で社会人から作業療法士の資格取得を目指す人が増えています。
作業療法士になるために必要な資格とはどんなものかについてお応えします。
作業療法士の資格
作業療法士の資格は、心身のリハビリテーションを行う作業療法のプロフェッショナルである証しです。一度取得すれば資格は一生有効で、作業療法士の知識は生活のさまざまな場面で役立ちます。
現場では、患者さんの回復を支援するために、音楽療法士や園芸療法士など、ある分野に特化した知識を持つ人と協力してリハビリテーションを進めることもあります。幅広い知識を持つ作業療法士は、現場のまとめ役としての活躍も期待されています。
作業療法士免許とは
作業療法士は、国家試験に合格してはじめて免許がもらえます。国家試験の受験には国が指定するカリキュラムを修了し受験資格を得る必要があります。合格には基礎からしっかりとした知識を身につけなければなりません。
作業療法士を目指す多くの学校では、試験対策が徹底的に行われます。基準点を超えるまで模擬テストを繰り返し、合格ラインの点数を勝ち取ることで作業療法士の免許を得ることができます。
作業療法士の試験
作業療法士国家試験は1年に1度、3月に行われます。
注意すべき点として、合格発表が3月末日と就職の間際になることが挙げられます。万が一不合格になってしまった場合の処遇は就職先によって変わります。合格見込みによって内定した場合は特に、試験には万全の体制でいどみましょう。
作業療法士の合格率
平成26年度に実施された作業療法士国家試験では5,324人が受験して、合格率は77.5%でした。ここ10年は合格率70〜85%ほどで推移しています。この数字は高いように思えますが、実施年度によって難易度や問題の内容が変わるため、どのような問題が出ても大丈夫と自信を持って試験会場に行けるように、基礎から知識を積み上げる必要があるでしょう。
おわりに
ここでは、作業療法士になるために必要な資格についてお伝えしてきました。
作業療法士の免許は、長い勉強期間を経てようやくつかむことができる努力の結晶です。しかし、試験に合格したとしても、それはあくまで作業療法士としてのスタートラインにすぎません。学びによって得た知識をどのように活かして、患者さんと向き合っていくかが重要になっていきます。